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2006年5月 2日 (火)

「経営」 &d

"&d"="and democracy": デモクラシーを切り口に様々なトピックを捉えるシリーズ。

経営にはデモクラシーあるいは民主的という言葉が似つかわしくない。今時、労働組合ですら「経営を民主化せよ!」とは訴えないだろう。しかし「今時」と言ったものの、すでに潮流は変わり始めている。経営とデモクラシーの接点は広がりつつある。

例えば、人的マネジメントのスタイルが働く人の意思・意欲を尊重するように変わってきたこと、企業に「市民的」な倫理・責任が求められるようになってきたことが、接点として挙げられる。これらがどのようにデモクラシーと関連するかについては、追って取り上げようと思う。

とはいえ、元に戻るが、一般に経営とデモクラシーは別の分野のことのように理解されている。これはおそらく「経営」が生まれてから20世紀後半に常識となったものだろうが、21世紀には消え去るだろう。

現在、少なくとも日本社会では、デモクラシー(あるいは民主主義)は単なる政治制度・政治的理念ぐらいの地位しかなくなった印象があるが、ちょっと思い出してほしい、そもそもデモクラシーは「社会」のあるべき姿についての重要な理念の一つではなかったか?

そう考えれば、企業は社会の中で活動するのだから、その経営もデモクラティックであるべきだ、というのもおかしくない。というか、社会がデモクラティックであるために、企業経営もデモクラティックでなくてはならない、という順序で考えるべきだろう。

「確かに論理的にはそうかも知れないが、しかし・・・」と違和感を覚えるのは当然だ。それが私たちの常識だったのだから。この続きは次回以降に。

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