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2006年7月 4日 (火)

企業のガバナンス &d

◆企業の民主的なガバナンスのあり方
今週の日経ビジネス(2006年7月3日号)の特集は
「日本電産、花王、HOYA 正しい社長の叱り方 米国も超える強い取締役会」
というタイトル。ベストボード(取締役会)ランキングの上位企業を中心に、8社の事例を紹介しているものだが、「企業の民主的なガバナンスのあり方」という観点で読むと非常に興味深い。

◆王様と議会のデモクラシー
「民主的なガバナンス」と言っても、現代の「普通選挙」のレベルまで発達している国家や自治体のデモクラシーとは異なる。たとえが悪いかもしれないが、独裁的な王様を議会が統制するころのデモクラシーのイメージだ。

◆お目付け役と現場の声
記事に取り上げられた強い取締役会のパターンは、2つに大別できる。
1)強力なお目付け役がいる(日本電産、HOYA、パーク24)
2)現場の声を取り入れる(サンドラッグ、ブックオフコーポレーション)
※花王は両者のミックス
いわゆる政治分野(国家、自治体)のデモクラシーから類推すると、これは両方必要だろう。権力を牽制するしくみと、世論を反映するしくみ。

◆取締役会と現場の乖離
うまくいかなかった事例として、出井CEO時代のソニーが取り上げられている。「ベスト&ブライテスト」な社外取締役をそろえたにも関わらず、うまくいかなかった点を、記事は「取締役会と現場の乖離だったのではないか。」とまとめている。
思わずあのセリフを思い出す。
「事件は会議室で起こっているんじゃない!」

◆「凡庸の団結」
“後藤はカリスマ社長が長期政権を担う花王の経営スタイルを「凡庸の団結」に変えた。”
これは花王についての記事で、後藤会長の取締役会変革について書かれたものだ。「凡庸の団結」とは、本人の言葉か記者の言葉かわからないが、すばらしい。

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受信: 2006年7月 4日 (火) 10時54分

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