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2007年4月 6日 (金)

リーダー民主主義?

竹中平蔵と松原聡が地方を斬る(前編)
統一地方選で問われるもの、問うべきものは何か?

竹中平蔵氏は、とくに地方自治体を想定しての発言だと思われるが、現実の民主主義を「リーダー民主主義、指導者民主主義」と呼んでいる。

我々は今、民主主義の中にいます。民主主義というのは主権者がすべてを決めるという建前になっていますが、実際、そんなことはできないわけです。い わゆる、リーダー民主主義、指導者民主主義なのです。指導者がこうしようではないかと提案して、それに対して賛成、反対する。これが民主主義の実際のプロ セスです。

 従って、こうしようではないかということを、リーダーがしっかり示すことが極めて重要なポイントです。地域それぞれの個性を生かして豊かになっていく、地域が自立していくためのビジョンをどのように示すか。それに対して有権者がどう判断して投票するかということです。

「リーダー民主主義」「指導者民主主義」でグーグル検索しても、この記事を除いて、上位3ページぐらいには出てこない。出てくるのは「リーダー」と「民主主義」、「指導者」と「民主主義」が混在するもの。

勝手に言葉を作るな、なんて言うつもりはない。民主主義におけるリーダーや指導者の役割というのは、民主主義の建前のもとであまり強調されて来なかった点を突いた表現なのだと思う。ただし裏返せば、建前を捨てて開き直られるリスクのある表現だとも思う。

ここでは「首長」を想定しているが、投票で選ばれればリーダーは権力を握ってよいかというと、そうではないという意味だ。もちろん竹中氏は、この記事の後半で地方議会の役割についてもしっかり言及している。言葉が一人歩きしないことを願う。

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