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2007年5月28日 (月)

社員・アルバイトに任せて、考えさせる会社 くふ楽

くふ楽
 社長: 福原裕一 氏 
 本社: 千葉市
 従業員数: 正社員35人、アルバイト・パート約160人('06年9月)
 事業内容: 外食事業(居酒屋チェーン)、ほか

雑誌「日経情報ストラテジー」(2007年4月号 pp.60-63)で紹介されていた会社。
以下、記事より抜粋、一部要約。

「飲食業では、内装などはいくらでもまねできる。自分自身で考えて行動できる仕組みを作るのが私の仕事」(福原社長)

■主な特徴(エンパワーメントと人材育成の面)

・新業態店が会社の経営理念に合致しているかどうかを店長に議論させる

・人材育成に注力し、アルバイトの「卒業式」など、年4回全店を休みにしてイベントを開く

・スーパーバイザー(SV)はいない(廃止した)

・細かいマニュアルはなく、店長はメニューや販促など幅広い権限を持つ

・「メンバー」と呼ぶアルバイトの意見を店舗運営にどんどん反映する

・アルバイトが主体になる改善提案活動のしくみがあり、その成果は毎月の各店の代表が集まる会議で共有される

■主な特徴(イントラネットを用いた数値管理)

・営業・財務情報をイントラネットでオープンにしている。

・イントラネットには、店別の売上高や営業利益の「日次決算」が、ランキング形式で掲載される

・SV制度がない代わりにイントラネット上で、3~4店のグループごとに業績が相互評価される

・店長がグループ内の別の店に行って、味や雰囲気などを評価する制度があり、その評価もイントラネットに掲載される

・手渡しの顧客満足度アンケートを行っており、QSCの分野ごとに点数化したランキングがイントラネットに掲載される

■朝尾の一言

すばらしい! まさに「エンパワード・カンパニー」。
もっとも、記事はいいところだけを取り上げる面もあるので、ぜひ一度店に行ってみたいし、社外のゲストが参加できるという店長会議にも参加してみたい。

記事の最後には「権限委譲と数値管理の両輪」と書いてあったが、ウェブサイトも合わせて見ると、経営理念や行動指針がお題目にならないよう、活かす工夫をしていることがわかる。やはり、この3つがセットなのだろう。

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