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2007年6月22日 (金)

「全員を活かす」意識が力を引き出す

先日、FAJ-biz(=日本ファシリテーション協会のビジネス分科会)の研究会に参加しました。

テーマは職場のリアルネタ。ある方が実際に直面している状況を題材にしたため、ここで内容に触れることはできませんが、その状況についての説明をもとに、当事者になったつもりで問題を特定し、解決のためのアクションを考える、というもの。5人ずつに分かれたチームが、それぞれこの課題に取り組んで発表しました。

「全員を活かす」という意識

私のチームには、マイペースで話し出すととまらないAさんと、寡黙でなかなか自分の考えを言わないBさんがいました。私を含むあとの3人はわりと普通。ファシリテーター役の方の仕切りがかなり控えめだったので、私は多少仕切ってしまいました。

AさんとBさんは、少し対処しづらかったのですが、全員の意見を採り入れ、活かすかたちで結論をまとめたいと思っていたので、逸れた話を戻したり、個別に質問したり、といった努力をしました。

すると・・・

やがて2人の発言の中に、あっさりまとまってしまいそうだった残りの3人にない視点が、含まれていることに気づきました。意識していなければ軽視してしまったかもしれません。全員の意見を採り入れようと耳を傾けた結果、はじめてその重要性に気づいたのです。

「全員を活かす」という意識がなければ全員の力を引き出すのは難しい、ということを改めて実感しました。たまたま席を同じくしたというだけの、いわば「寄せ集め」のメンバーが、「強いチーム」になるためには、「全員を活かす」という意識で、全員に向き合うことが欠かせないのです。

FAJの研究会は、しばしばこのような「寄せ集めの強いチーム感」を実感させてくれます。ふだん一緒に仕事をしているメンバーどうしは、ベクトルが揃いすぎているのでしょうか? それとも人間関係や組織の関係が、「全員を活かす」という意識を邪魔しているのでしょうか?

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