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2007年7月

2007年7月25日 (水)

買収防衛策の捉え方

日経ビジネスオンラインに、

「ブルドック完勝」のウソ
  本当の勝者はスティール、そしてグリーンメーラーが押し寄せる

と題した、弁護士の久保利英明氏へのインタビュー記事が掲載されています。
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ブルドッグソース社はスティール・パートナーズの買収防衛に成功したことになっていますが、そのやり方に疑問を投げかける内容で、なかなか興味深いです。下記の引用を含む部分の見出しは「まるで総会屋への“利益供与”ではないか」。なるほど、そういう見方もできるわけです。ガバナンスの中でも買収防衛の問題は本当に難しいと感じます。

要するに、あの買収防衛策はブルドックがスティールに約23億円を支払うことによって、お帰りいただくための仕掛けなんですよ。特定の株主に対して 大金を支払うことによって、その株主の影響力を低下させるというものです。問題なのは、こうした行為は企業による特定株主への“利益供与”と見ることがで きるということです。


 

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2007年7月 6日 (金)

「キャリアデザインと組織変革」

先月末、「キャリアデザインと組織変革」と題した講演(*)を聞きに行ってきました。講師は、この分野における研究の日本での第一人者である神戸大学の金井壽宏教授です。

金井教授によると 「組織が変わる」というのは言葉のあやで、「組織が変わる」ことは、すなわち「組織にかかわりの深い人の大半が変わる」ことだという捉え方でした。さすがアカデミックな立場らしい正確な捉え方です。

そのように考えると――ここからは私の連想・解釈ですが――会社組織というものは人の面から見るかぎり、個人のキャリアの集積だと言えます。

最近、部門のパフォーマンスを高めるための研修の開発に取り組んでいるのですが、部門のビジョンづくりにキャリア、キャリアデザインの観点を織り込むことがカギなのではないかと考えています。(実現するかどうかは別として・・・)

金井先生のお話を聴いて基本を確認できたので、引き続き、結びつきを考えていきたいと思っています。

*金井先生の講演はこの催しの基調講演として行われたもの
日本大学薬学部 キャリアデザイン学講座設立記念講演会(PDFファイルが開きます)

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