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2008年2月25日 (月)

全員参加型経営 アルバック

日経ビジネスの最新号(2008/02/25号,pp.26-28)に紹介されているアルバック社は、1990年代後半に全員参加型経営に舵を切って、急成長したという。

記事の見出しは「ダラダラ会議が革新生む」。その事例として紹介されているのが、「週末を利用して年間30回ほど開催する」という戦略研究会だ。


この会議の特徴は


  • 自由討論の場であって、結論は出さなくてもよい

     
  • テーマに関係する幹部は全員参加で、希望する社員も自由に参加できる
  • 会長から一般社員まで立場は平等
  • 守らなければならない主なルールは、「怒ってはいけない」「根に持たない」「自分のことは棚に上げてよい」の3つ


だという。


会社の方向性にかかわる会議が、全社員にオープンな形で行われるのは、全員参加型経営の特徴であり、おそらく必須条件だ。


また、アルバックは技術系の会社だが、トップは選択と集中をあえて口にしないという。戦略研究会のような自由討論の場を通じて社員を巻き込んでいけば、「自然と会社が向かうべき方向は共有され、技術者が開発したいというテーマも選別される」というしくみだ。


ビジネスの世界では、選択と集中の判断こそトップマネジメントの責務だという考えが根強い。すでに走っている事業についてはその通りかもしれないが、同社
のように先端技術分野の会社で「そもそも何が大化けするか分からない状況」では、必ずしもあてはまらない。それよりも技術者の意欲を引き出して、議論を尽
くして答を出すやり方の方が成功確率が高いと考えられる。


「奇跡の経営」のセムコ社と共通点が見られる。





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