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2009年2月 8日 (日)

ビジネス会計検定

今日(2/8・日)はビジネス会計検定を受けてきました。3級からあるうちの2級です。ちなみに1級はまだ検定が実施されていません。

「2級」を受けるのはどうかと思ったのですが、人にお奨めする上で体験しておきたかったのが第一の理由です。もちろん、自分の知識の向上と体系化も兼ねて。

会計分野の検定は「簿記検定」が有名ですね。しかし、経理部門でないビジネスピープルにはお奨めできません。財務諸表を読んで分析する、という目的ではないからです。簿記は、財務諸表を作る手続きですもんね。

そこで2007年から始まった「ビジネス会計検定」に注目していたわけです。

その趣旨は、
「財務諸表に関する知識や分析力を問うもの」で、「財務諸表を作成するという立場でなく、財務諸表が表す数値をどのように情報として理解し、ビジネスに役立てていくかに重点を置いて」いる、とあります。
 <http://www.b-accounting.jp/index.html>より

で、受けてみた結論は、学習分野としてはお奨めするが、検定を受けるかどうかは本人次第、です。

3級は受けていませんが、内容は、BS、PLと財務分析の基礎。いずれも単独(個別)決算が対象。

2級は、連結のBS、PLにキャッシュ・フロー計算書が加わります。財務分析の指標も増え、損益分岐点分析も出てきます。

これらの学習分野は、体系的な学習と実用性という観点でバランスが取れています。

しかし、今日の2級の試験は難しかったなぁー。とくに計算問題。

ただ知識があればよいのではなく、その知識を使って断片的な情報から欠落した値を計算して財務諸表を完成させ、それに基づいて指標の値を計算する、ということが求められていました。正確な知識とその関係の理解だけでなく、計算などのスピードが要求されるのです。

つい、検定だからってここまで難しくしなくてもいいのでは?と思ってしまいました。いや、自分が苦手なことの言い訳かもしれませんが(笑)

という訳で繰り返すと、学習内容(範囲)が良いので、テキストにするのにはお奨め◎。

ただし、検定にあまりこだわることはないでしょう。学習のゴールとして置く程度でよいと思います。

ビジネス会計検定 http://www.b-accounting.jp/index.html

※この検定自体まだ3年目なので、今後多少変わっていくかもしれません。願わくば、3,2級はきちんと知識が身についていれば合格できる水準にして、検定合格者を増やしていただきたいと思います。

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