協力を仰ぐ
週末は大学院時代の恩師の還暦お祝いパーティーがあり、そのお手伝いをしました。
企画・運営は有志で、話し合いのための全体会合は一切なくメーリングリストのみで行いましたから、なかなか難しくもどかしい面もありました。一方で、現在海外に在住しているメンバーが積極的に参加するという、メーリングリストならではのメリットもありました。
実際、何人かの中心人物の地道な作業等がなければ動かなかったのは確かですが、しっかりした組織がない中、自発的な分担だけでよくやれたものだと思います。
メール・ファシリテーション的な要素も重要でした。
良い反応が得られたのは、ある業務の担当を引き受けると自ら名乗り出たうえで、協力者を呼びかけたとき。また、担当業務について経験談やアイデアの提供をお願いしたときも、多数のレスポンスが得られました。
一番に名乗り出るのは難しくても、誰か一緒にやってくれるなら、という安心感は確実にあります。また、自分は別の担当をする、あるいは担当まではちょっと、という人でも、知識やアイデアを提供するぐらいならできる場合もあります。ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、アイデアだけでよければラクで楽しい、という面もあります。
配慮は必要なものの、自発的なものですから最終的には実際に動く人が決定権を持つことになります。結果、実らないアイデアも多いのですが、それよりも参加度を高めるきっかけとなる効果があったと思います。
担当を引き受けたからと独りで抱え込まずに、あえて協力を仰ぐと、思いもよらぬ協力者や知恵が出てきたりして、より積極的な参加者を増やす効果があるのではないでしょうか?
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