「マネジメント2.0」
今月発売のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビューに、「コア・コンピタンス経営」「経営の未来」などの著書で有名な、ゲイリー・ハメル氏の「マネジメント2.0」という論文が掲載されています。(※1)
20世紀に発展した「マネジメント(1.0)」のパラダイムをシフトさせるのが「マネジメント2.0」。そのための課題を25つ挙げています。(※2)
私たちの世代は、20世紀に一応の完成を見た「マネジメント」を革新して、新しい「マネジメント」を創造していく責任があると思うのですが、大いにその参考になります。
25の課題の1番目は「経営層がより次元の高い目的を果たす」というもの。
特に重要とされる最初の10項目の中には、ほかに
4.「階層制の欠点を取り除く」
6.「管理手段を刷新する」(自律的なコントロールを促す)
7.「リーダーシップを問い直す」
10.「組織を小単位に分ける」
などがあります。
弊社のテーマ「オープンな組織とエンパワーされた社員」に関連するものでは、
12.参加型の手法を用いて組織の方向性を決める
15.情報をできるだけ広く共有する
17.社員の裁量の幅を広げる
23.社内外の力を動員できるよう、新たなマネジメント手法を考案する
などがあります。
短い見出しだけでは何を言わんとするのかわかりにくいので、ぜひ論文(記事)をお読みください。
※1:ゲイリー・ハメル、「新時代へ向けた25の課題 マネジメント2.0」、
pp.58-72,DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2009年4月号
※2:シリコンバレーの非営利研究機関「マネジメント・ラボ」が開催したカンファレンスで選ばれたもの。
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