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2009年3月10日 (火)

研修の効果が持続しないのは・・・?

研修関係者が集まった席でのこと。外部講師として研修をする立場の人が、研修の効果が持続しないのが悩みだと発言しました。なぜ持続しないと思うか、という問いへの答が私の記憶に強く残っています。

「研修の効果が持続しないのは、研修だからだ」

つまり、その人によれば、ふだんの職場を離れた非日常的な空間で学んだことを、いつもの空間で活かすことがそもそも難しい、というのです。

うーん、これは重い課題。「研修」という形でお手伝いする場合、ほとんどはオフサイトの(=職場を離れた)集合研修ですからこの問題からは逃れられません。逆に言えばこの問題は、わかっていても対処できないケースがほとんどなために、正面から向き合うのをあきらめてしまっていたところがあります。痛く反省させられました。

もっとも「研修だから持続しない」というジレンマのあてはまる度合いは、内容などにもよるでしょう。そのうえで、どんな改善策があるか?

1つには、月並みながら「研修」を前提に効果を持続させるための工夫すること。いわゆるフォローのしくみをきちん整えることでしょう。自戒を込めて言うと、外部講師の立場でもそこに踏み込む働きかけをすべきでしょう。

もう1つは、「研修」という枠組みを外して、現場(職場)に学習を持ち込むこと。例えば現場に講師(コンサルタントやファシリテーター)が入っていく、OJTを支援する、といった方向が考えられます。

ほかにはどんな改善策、具体策がありそうでしょう?

効果的な答えを見出せれば、「研修」に新たな意味を与えることができるでしょう。

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