「自己資本比率」
第1回 「自己資本比率」とは? 《決算書を「よくわからないままでも」読む》※1
■ポイント
1)自己資本比率は、値が大きいほど財務の安全性が高い(つぶれにくい)
2)最大100%まで。例外的にマイナスもある
3)50%以上あれば十分高い
4)上場企業平均は約35%
5)60〜70%以上は高すぎるかもしれない(安全性とは別の観点で)
6)金融機関は事業会社より低く、よく耳にする銀行のそれは算出式が異なる
■用語の意味
・「自己」: その会社自身(=持ち主としての株主)を指す
・「資本」: 企業活動に投じられている資金(元手)のこと
・「自己資本」: 、資本全体のうち、その会社自身(株主)のものを指す
(⇔他人資本: 借金など、後で返したり支払ったりする必要がある資本)
・「比率」: ここでは「資本」全体に対する「自己資本」の比率で表す
■解釈
・自己資本は他人に返したり支払ったりする必要がないので、安定的な資本。
この割合が大きければ、支払いに行き詰まる状態になりにくいので、財務の
安全性が高いと判断する。
------------------------------
※1: この記事は実験的な試みです。企業の決算書を「わかる」というステップを抜かして、いきなり読みたい方のための解説のシリーズです。途中で挫折するかもしれませんが、ご意見、ご要望をぜひお寄せください。
| 固定リンク
「f 会計・財務」カテゴリの記事
- 自社株の取得(2010.12.21)
- 財務3表の1チャート化(2010.03.09)
- 2009年3月期の決算データ(2009.09.24)
- 2008年度に破綻した企業の安全性指標(2009.07.03)
- ROEを高めるには・・・(2009.06.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント