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2009年3月17日 (火)

マイ箸を洗うというサービス

ピーク時を過ぎて昼食に入ったお店でマイ箸を使って食べていると、カウンターの向こうにいたお店の人が、声をかけてくれました。

「たべぉわったらぉはしあらぃますね」

一度目は聞き損ねて聞き直してしまった。

「食べ終わったら、お箸洗いますね」

おっ、初めてです。

マイ箸率100%にはほど遠いものの、まぁちょくちょくぐらいは使っているのですが、洗ってくれるサービスは初めて。でもこれはいい。だって、紙ナプキンとかで拭って箸入れに入れるわけですから、あとで洗わないといけません。それもマイ箸のハードルの一つ。

お店の人は、水できれいに洗ったあと、ペーパータオルで水気を吸わせて、そのまま持つ側をこちらに向けて渡してくれました。そのへんの細かな心遣いも好印象です。

庶民的な価格のチェーンの店です。混んでいない時間帯であったこと、カウンター席のすぐ向こうに流しがあったこともあったのでしょうけど、久しぶりにいいサービスに出会ったと感じました。

少し前まではマイ箸を使う人はわずかだったと思いますが、いまどき私でも使うようになりましたから、マイ箸人口は確実に増えています。

一方、割り箸をやめて、ふつうに洗って繰り返し使うタイプの箸に切り替えている店もあります。本来、そうする方がよいのかもしれませんが、食事後に洗ってくれるサービスも「あり」なのだと感じました。

大げさに言うなら、お店側で未解決の問題(割り箸使用)を、客側が解決する(マイ箸持参)という枠組みのもとで、お店側が客側の解決に協力する(マイ箸を洗う)という関係です。

ケースによるでしょうけれど、少なくとも「問題」がどっちの責任かが明らかでないかぎり、双方が現実的な解決に向けてできることから始めればよいわけです。

そのような視点で自分の関わる事業・商品を見直すことはできないでしょうか?

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