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2009年4月22日 (水)

5つの経営戦略論

3月末から4月上旬にかけて日経新聞「やさしい経済学」欄に連載されていた「経営戦略論の系譜と本質」によれば、経営戦略の戦略観(学説)は5つのタイプに分類できると言います。(※1)

1.戦略計画学派
2.創発戦略学派
3.ポジショニングビュー
4.リソース・ベースト・ビュー
5.ゲーム論的アプローチ

この次の連載(※2)に
「人は自分が重要と感じることなら何もかも戦略と形容する習性がある」
という名言がありましたが、経営戦略論(フレームワーク)は、こうした考え方の違いあるせいで共通の土台の上で語ることが難しいのです。

その意味で、5つに分類して、それぞれの特徴、メリットとデメリットを解説してくれるのはありがたい。

多くの人が自分の好みの戦略観を重視する傾向があり、著者はそれを「戦略バイアス」と呼んでいます。

私たちは自分自身の「戦略バイアス」を自覚するべきでしょう。
そのうえで、今この組織のこの状況で、どの戦略観を重視した戦略立案を行うべきかを判断すべきです。

言うほど簡単なことではありませんが、やはり入口を間違えないことが大切です。

あなた自身、どんな「戦略バイアス」を持っていますか?

※1: 日経新聞 2009/03/26〜04/06付 沼上幹(一橋大学教授)「やさしい経済学―経営学のフロンティア『経営戦略論の系譜と本質』(1)〜(8)」

※2: 日経新聞 2009/04/10〜04/21付
三品和広(神戸大学教授)「やさしい経済学―経営学のフロンティア『超長期の企業戦略論』(1)〜(10)」の「(3)利益に影響」の冒頭部より。

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