スーパーの地位の変化に思う
最近はあまりフォローしていませんが、昔勤めていたせいでスーパー業界のことは多少気になります。先日の日経の夕刊にスーパーの商品構成比の変化が載っていました。(※1)
それによると:
日本チェーンストア協会加盟のスーパーの商品別売上構成比は
1998年 2008年
合計売上高 16.8兆円 13.3兆円
食料品 49.5% 61.9%
衣料品 19.5% 11.6%
住居関連品 21.2% 20.2%
となっています。(サービス、その他は省略)
売上高は10年間で2割減少しています。
食料品の構成比が12%ポイント上がっていますが、全体の売上が2割減少しているので、売上高はほぼ横這い(微減)です。
衣料品の売上高は半減以下。住居関連品も4分の3になっています。
このデータでは国内の需要量全体がつかめませんが、記事にあるようにユニクロなどの専門店に押されているのは確かでしょう。
スーパー自体、1990年ごろまではGMSと呼ばれる衣食住総合的な品揃えの業態が主流でしたが、食品を主体とした業態にシフトしていることも要因でしょう。しかし、これは専門店勢力に負け続けた結果、その業態しか残らなかった、とも言えます。
規模が大きくなって、なお攻めるというのは難しい。
そういう面から見て、(今は苦しんでいますが)トヨタやホンダのような大きくて、なおかつ成長を続ける企業はすばらしいと思います。
※1: 2009/04/21 日経新聞夕刊 「なるほどシェア 衣料品、スーパーで地位低下」
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