「ペイ・フォワード」
珍しく映画のDVDを観ました。(※1)
「ペイバック」だと「恩返し」、「ペイフォワード」は受けた恩を別の人に送るという意味。
サイトの解説によれば(※2)
「1人の人間が3人の人間に親切をし、さらにそれぞれ親切を受けた者が3人に親切をしていくというもの」。
社会科の課題に出された“自分の手で世界を変える方法”に対して、主人公の少年が考え出したのがこの“ペイ・フォワード”計画。
すばらしいアイデアではあるが、かつて誰も考えつかなかったようなものでもない。それが広がっていないのはなぜでしょうか?
おそらく、映画で少年が語っていたように、勇気が足りないから。
そして、多くの人が自分の手で世界を変えられると信じていない、あるいは変えたいと心から願っていないから。それとも?
できない理由を探すことはありません。できることを考えましょう。
私は「ペイ・フォワード計画」に、明文化されていない良いしかけが2つあると思いました。
1つは、親切をした相手に「別の人に送るように伝える」こと。
もう1つは、少年のおばあさんから後のつながりがそうだったのですが、受けた恩「見知らぬ他人」に送ること。
「親切」は簡単で小さなことでもかまわないし(※3)、3人でなくても2人でもかまわないでしょう。その代わり、日常的にちょっとした感謝の気持ちをこまめに他人に送る。
そうした小さな「ペイ・フォワード」の積み重ねは、やがて社会を循環し始めるはずです。
私はこの作品を知り合いのコンサルタントの方に勧められました。
感謝の気持ちを込めて、本ブログをご覧になっている方にこの作品をお勧めします。
※1: ペイ・フォワード[可能の王国]、原題 Pay It Forward、2000年、米国、ワーナー・ブラザース
※2: gooサイト http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32433/
※3: 映画では「親切」は簡単なことではいけないとされています。
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