債務残高GDP比168%の受け止め方
政府長期債務残高が増えているという話は、GDP比での大きさよりも、拡大に依存した財政・経済の体質を問題にしなくてはならない。
4月30日に財務省が公表した見通しによると、
政府の借金が「GDPの1.7倍」
むしろ注目すべきは、その増加ペース。
1992年度末には、301兆円、GDP比62.2%
17年後の2009年度末には、816兆円、GDP比168.
つまり、
30兆円は、GDPの約6%に相当する。
(この間の名目GDP成長率は年0.5%)(※4)
30兆円は、国と地方の政府歳出規模の20%に相当する。
つまり、政府支出の2割が毎年「新たな借金」で賄われている。(
この借金拡大体質、政府の体質だけでなく、日本経済の体質、
国民の側で言うと、私たち自身がこの借金依存財政・
メタボのレッテルを貼られたおじさんたちだって、
病気で倒れるまで生活を変えない、というのは許されないだろう。
※1: 2009/05/01付 日経新聞 経済2面 「債務残高 GDP比168%に 財務省見通し
今年度、補正など反映」による。記事によれば、
●ネット記事はこちら:http://www.nikkei.
●反映前の数字はこちら(財務省サイト,PDF):http:/
(09年度末見通しで、804兆円、157.5%になっている)
※2: 1992年度末の値はこちら(財務省サイト,PDF):http
2009年度末の値は、※1の記事より
※3: 国の一般会計歳出と税収のギャップが広がったのは90年代前半か
※4: GDPを平均500兆円とした。成長率0.5%
1993年度(平成5年度)から2008年度(平成20年度)
※5: この17年間の平均で、国の一般会計が80兆円強、
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