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2009年5月 5日 (火)

「日本でいちばん大切にしたい会社」

もう読まれた方も多いのではないでしょうか?
話題の本。初めて書名を知ったのはほぼ1年前。最近になってメディアで目にすることが増え、ちょっとしたきっかけで買いました。(※1)

涙が出ます。

ポロポロではありませんが、電車の中で何度かうるうるしてしまいました。
「泣ける」とは言いたくありません。経営に携わる者として、それでは済まされないように感じます。

著者が「日本でいちばん大切にしたい会社」を主に5社紹介しているのですが、そのあり方、成功のしかたが、いわゆるオーソドックスなビジネスのセオリー、ロジックと違っているのです。カタカナを羅列しましたが、私たちが教科書的に教わることの多い、欧米発の経営理論、経営思想と呼ぶべきかもしれません。

紹介されている会社に共通しているのは「人」を大切にしている点でしょう。

自戒を込めて言うなら、これまで主流のビジネス、企業経営の考え方は、カネやモノの視点に偏っており、ヒト、とりわけその気持ちや幸福感、さらに社会についての視点が弱かったと認めなくてはなりません。

それほどオルタナティブ(代替的)なモデルを提示しているように思えます。

この本を読んでそこまで大きな話に広げるか?と思う人もいるかもしれません。感じ方は読む人次第。ぜひご一読を。

※1: 坂本光司、日本でいちばん大切にしたい会社、2008/04、あさ出版
ちなみに、昨年の4/1に第1刷、私が買ったのは2009/04/13の第37刷、つまり1年間、月平均3回ぐらいの増刷!

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