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2009年5月25日 (月)

「課題」

いまさらここで確認するほどのことではないかもしれませんが、会社によって使い方が違ったりするので、気をつけておきたい用語です。

 

a.課題=取り組みを課された問題

例「解決すべき課題があふれている」

「取り組みを課された」とありますが、もちろん「自ら課す」ものも含まれます。
この場合、「課題」と「問題」はほとんど区別する必要がありません。とはいえ、問題の数だけ課題があると例のようにオーバーフローしてしまうので、数多ある問題の中から重要なものに的を絞って「課題」とするのがよいでしょう。

 

b.課題=目標達成のために実現すべきこと

例)「景気回復が課題」「生産性の向上が課題」

「景気回復が課題」の場合は、例えば「失業率の上昇が問題」で「失業率を○%以下にするという目標」のために「景気回復が課題」となります。

「生産性」のほうは、例えば「○%のコストダウン目標」のために「生産性を◎%向上させることが課題」となります。

「課題=目標」でいけないわけではありませんが、「目標」とは別に設定されるのが、この使われ方の特徴です。1つの大きな目標を達成するために、2つ以上の課題を設定することもよくあります。

また、課題が最初から明らかとは限らないので、設定する過程を「課題抽出」「課題化」などとも言いますね。

「重点課題」という場合、ほぼこの用法だと思われます。

 

c.課題=弱点、苦手としていること(その肯定的表現)

例)「強みと課題を挙げてください」「プレゼンテーション能力が課題です」

「弱み」などと言うよりは、伸ばすべきこと、伸ばしうること、という前向きなニュアンスが加わります。

元々、b.の意味の「プレゼンテーション能力の向上が課題」の省略形だと思われますが、いずれにせよ、必ずしも「目標」が明確でありません。
本来は、目標に即した課題を挙げるべきなのでしょうが、「課題」だけが一人歩きしてしまっている使い方があると感じます。

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