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2009年5月31日 (日)

上場企業の経常利益率は2.5%に(09年3月期)

日経新聞に掲載された業績数値から計算すると、2009年3月期決算の金融を除く全産業の売上高経常利益率は2.5%

2008年3月期は5.5%だったので半分以下に低下したことになる。
11月時点の見込みは4.9%だったので、その後の落ち込みが予想より大きかったことが伺われる。(※1)

業種別では、(おそらく輸出や海外需要の打撃が大きい)製造業の値が低く、非製造業が持ちこたえていることがわかる。



【2009年3月期実績】

(連結) 売上高・億円     経常損益・億円  売上高経常利益率
全産業  4,829,301  121,394  2.51%

製造業  2,881,453   35,379  1.23%
非製造業 1,947,848   86,015  4.42%


今期見込みは、製造業、非製造業とも今期に続いて減収減益の見通し。売上高経常利益率は、非製造業がわずかな改善を見込むが、製造業はわずかながらさらなる低下を見込んでいる。

【2010年3月期見込み】
(連結) 売上高・億円     経常損益・億円  売上高経常利益率
全産業  4,283,237  111,220  2.60%

製造業  2,488,189   28,681  1.15%
非製造業 1,795,048   82,538  4.60%


○出所: 日経新聞 2009/05/30付 財務面 「09年3月期 最終集計 上場企業決算 電機・自動車、総崩れ 7期ぶりに減収減益」より
 全産業には、銀行、証券、保険、その他金融を含まない。上場会社の3月本決算会社。新興市場、決算期変更会社、親会社が上場している会社を除く。連結決算を作成しない会社は単独決算を集計に加えてある。
 ただし、経常利益率は筆者が計算した。

※1: 2008年3月期決算実績と2009年3月期決算見込の値は、2008年11月時点の日経新聞の記事を引用した本ブログの過去記事を参照:
http://asao.way-nifty.com/empower_yourself/2008/12/post-6f53.html

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