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2009年5月 5日 (火)

インフル: 弱毒と強毒

豚インフルエンザがパンデミックの一歩手前まで来て、心配が広がっています。しかし、人類が真に警戒すべきは「強毒型の鳥インフルエンザ」だと言われます。

素人には弱毒と強毒の違いがニュアンス以外によくわかりませんでしたが、昨日の日経新聞を見て衝撃を受けました。(※1)

今回と同じ「H1N1型」(弱毒性)の「スペインかぜ」は、全世界で2000万人〜4000万人が死亡したとされています。(※2)
しかし、その「発症者に占める死亡率」は「2%」。

他方、鳥インフルエンザウイルスの「H5N1」(強毒性)は、なんと「60%」!
ただし、感染力は「弱い」とされています。

ということは、対策のしかたを劇的に変えるべきではないでしょうか?

つまり、弱毒型であれば、感染・発症はしても重症化しないように手を打つ。
強毒型は、とにかく感染拡大を防ぐ。

いや、素人の判断に頼ってはいけないので、引き続き最新情報に注意しましょう。

※1: 日経新聞 2009/05/04付 朝刊 科学面 「ウイルスの正体に迫る 新型インフル解明本格化 遺伝子4種が混合」

掲載されていた表をそのまま引用します。
−(以下引用)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          主なインフルエンザウイルスの比較

       感染力  発症者に占める死亡率  人での流行の持続性
――――――――――――――――――――――――――――――――
新型ウイルス  不明     不明        不明
(H1N1型) (強い?)    (低い?)
――――――――――――――――――――――――――――――――
スペインかぜ(1918年)
ウイルス    強い     2%       約40年流行
(H1N1型)
――――――――――――――――――――――――――――――――
アジアかぜ(57年)
ウイルス    強い     0.5%     約10年流行
(H2N2型)
――――――――――――――――――――――――――――――――
香港かぜ(68年)
ウイルス    強い   0.2―0.3%   約40年流行
(H3N2型)
――――――――――――――――――――――――――――――――
鳥ウイルス   弱い     60%        −
(H5N1型)
――――――――――――――――――――――――――――――――
(注)季節性のA香港型(H3N2型)は香港かぜ、Aソ連型
(H1N1型)はスペインかぜの遺伝子を引き継いでいる
−(以上引用)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

※2: 東京都健康安全研究センターの「日本におけるスペインかぜの精密分析」のページ
http://www.tokyo-eiken.go.jp/SAGE/SAGE2005/sage.html

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