「宇治抹茶チョコせんべい」に見る高付加価値化
濃い緑の円いのがチョコせんべい。抹茶せんべいを、さらに抹茶をたっぷり練り込んだチョコレートでコーティングしたという。 職場でお取り寄せをしたというのを分けてもらった。(京都みやげではありません。)
最近、京都のみやげもの系のお菓子は、緑茶・抹茶ものが増えている気がする。先日法事で京都に行ったときも、駅の売店で奨められて買ったお菓子が緑茶ものだった。
ところで、このお菓子、写真を載せてまで紹介したのは、「宇治抹茶チョコせんべい」の販売元を見て驚いたから。
お菓子屋さんではなく、京都宇治にある 株式会社 伊藤久右衛門 というお茶屋さん。
http://www.itohkyuemon.co.jp/
(老舗風ではあるが、本当に老舗かどうかちょっと疑問。まぁでもここは話の都合上、古くからあるお茶屋さんということにしておきます。)
抹茶味がブームのときに、「お菓子屋さん」が抹茶味のお菓子・スイーツを作るのは当たり前。今や、「お茶屋さん」が抹茶味のお菓子・スイーツを作る。(これ、本格派って言うべきなのか?)
要するに、おみやげ菓子の付加価値部分は、せんべいでもチョコレートでもなく抹茶なのだ。極端に言うと、チョコ、あるいは、せんべいは媒体でしかない。抹茶味=京都というメッセージを載せているに過ぎない。
だから、そこ(抹茶)に一番強い者が市場に参入し、一定の地位を獲得するというわけです。(結果、東京にお取り寄せされている!)
「高付加価値化」と簡単に口にするけれど、自分の携わるビジネスでそれを本当にできているだろうか、と考えさせられる。「宇治抹茶チョコせんべい」に大いに学ぶ必要がある。
お茶を PETボトルに入れて売ったり、ティーバッグに入れて売ったりする程度では、まだまだということなのだろう。
研修のコンテンツを、eラーニングや本にして提供する程度ではまだまだ。ドラッカーが、萌え系表紙の女子高生が主人公の小説になる時代である。
先を行く人は、「経営センスが高まるディナー」とか、「チーム力が身につく遊園地」とかを考えているのかもしれません。
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