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2010年5月

2010年5月31日 (月)

2010年3月期 上場企業の業績・概要

日経新聞の集計によると、2010年3月期の上場企業の業績は金融を除く全産業ベースで、

・売上高が前期比11%の減少

に対し

・経常利益が前期比24%の増加
 (売上高経常利益率は 3.7%)

・最終利益(純利益)が24倍 (約3千億から約7兆円へ)の増加

という結果でした。

減収・増益という結果は、過去最大とされる、年間65兆円(!)のコストの賜物です。
この金額は、おおむね売上高の15%に相当します。
(正確な整合性のある数字ではありませんが、売上が11%減って、経常利益率4%を確保したわけですから、概算ではつじつまが合います。)


しかしながら、資本面での収益性を見ると、

・ROA(総資産経常利益率)は前期比0.7ポイント改善の 3.0%

にとどまっています。

改善幅が小さかった理由は、売上高経常利益率は改善したものの、総資産回転率が悪化したことによるとされています。

《 ROA = 売上高経常利益率 × 総資産回転率 》


また、安全性指標である

・自己資本比率は、前期比1.3ポイント上昇の35.9%

となり、資本構造の安定性が回復しました。

これは、昨年度相次いだ大型の増資による自己資本の増加と、借入金などの有利子負債の圧縮(前期比6兆円の減少)によるものとされます。


※上記の数字は、集計のペースが一部異なるものが混在しています。ご了承ください。

・いずれも日経集計の全国上場3月本決算会社(金融、新興3市場などを除く)、原則として連結

・売上高、経常利益、最終利益の数字: 1560社、2010/05/21付記事
・コスト削減65兆円: 1481社、2010/05/26付記事
・ROA, 自己資本比率の数字: 1761社、2010/05/29付記事

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2010年5月30日 (日)

あじさい

あじさい
今日、道すがら、白いあじさいが咲いているのが目に入りました。今年の
初あじさいです。寒暖の差のめまぐるしい日が続きますが、もうすぐ梅雨
ということですね。

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2010年5月14日 (金)

IFRS 国内第1号 日本電波工業

新聞にも載っていましたが、日本企業で初めての、国際会計基準(国際財務報告基準、IFRS)による決算発表がありました。

先陣を切っての導入に敬意を表したいと思います。第1号のおかげで知名度が高まったのではないでしょうか?
それぐらいはメリットがあってもいいと思います。(ちなみに私は、ほぼ知りませんでした。)

日本電波工業[6799]

このサイトページからPDFでダウンロードできます。
http://www.ndk.com/jp/ir/result/index.html

連結財務諸表は
1 連結財政状態計算書 (日本基準の 連結貸借対照表)
2 連結包括利益計算書 (同じく 連結損益計算書)
3 連結持分変動計算書 (同じく 連結株主資本等変動計算書)
4 連結キャッシュ・フロー計算書
が記載されています。

会計基準の変更に伴って、日本基準の値との差異も開示されています。


ところで、IFRS が普及する今後は、「BS, PL 」と言わなくなるんでしょうか?

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