企業経営

2017年3月 3日 (金)

市場メカニズムがもたらす関心と責任感の狭域化を自覚せよ

ヒトは集団・共同体がなければ生きていけない動物である。したがって、大人は集団・共同体の利益・幸福について一定の責任を負う。それは現代にあっても同じはず。
ところが、市場経済をベースにした現代社会では、「個々人が私的な利益の追求をすれば自動的に社会全体の利益が達成される」という市場メカニズムが働く。そのため、個々人の関心は私的な利益の範囲に限定され、社会全体がどうなっているかに無関心になり、責任感が薄れる。「関心と責任感の狭域化」である。

市場メカニズムが万能で完璧なら問題ないのかもしれない。しかし現実はそうではない。補うためには、社会全体の利益・幸福についての関心と責任感を取り戻す必要がある。まず、私的利益の追求への没頭は「関心と責任感の狭域化」だと自覚することが第一歩である。
★2017年5月14日:一部表現を修正して更新しました。

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2006年6月27日 (火)

すかいらーく MBOで株式非公開化へ

すかいらーくがMBOによって、株式を非公開化するというニュースがあった。http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20060609mh04.htm

記事本文にもあるが、上場企業による株式の非公開化は、昨年からアパレルのワールド、飲料メーカーのポッカコーポレーションが行っている(他もある?未確認)。

都内で会見した横川竟(きわむ)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「既存店の改修には相当の投資が必要で、赤字もありうる。株主にそうしたリスクを理解してもらうのは難しい」と述べ、上場が迅速な業務改革の足かせになっているとの認識を示した。

引用部分が意味するのは、前向きのリストラクチャリングのための短期的な業績の悪化について、株主の理解を得るのが難しい、ということらしい。

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