l ファシリテーション

2009年4月 9日 (木)

話しているうちに考えが生まれてくる

先日、仕事でないファシリテーション関係の会合で、話し合いの振り返りで出たやりとり。

はっきりした意見があるわけではないのだけれど、何かしら話しているうちに、だんだん考えが生まれてくるんだよね

あー、あるある

でも、それって女性的じゃないですか?

そうなのかな、じゃ僕は女性的なの?

聞いていた僕も「あるある」と思ったのですが、女性的だとは思わなかった!
否定したいわけではないのですが、それ、女性に多いのですか?

逆に言えば、男性は話し始めるときにはすでに考えがまとまっていることが多いのでしょうか?

実は私は後者の(男性的な?)話し方は苦手です。もちろん仕事上では整理してから話すように心がけていますが。(この人は考えをまとめないまま話している、と思われているかもしれません!)

男女で傾向があると思いますか?

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ホワイトボードになる紙

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「消せる紙」という商品名なのですが、ホワイトボードと同じようにマーカーで書けて消せる紙です。(※1)

写真は(これじゃ大きさわかりにくいですが、青い線で囲った部分が)A1サイズ、つまりA3の4倍の大きさです。書き・消しはまったく問題ありません。写真中「消せる」の下半分は消してあります。これが2枚セットで1000円弱。

弊社オフィスでは、A1を横長の田型に4枚連貼りしました。裏にシールがついていたりしないので、コマンドタブ(剥がせる両面テープ)を使いました。

衝立型の両面ホワイトボードがあるのですが、幅がA1サイズほどなので、わりとすぐにスペースが足りなくなります。

「消せる紙」だと、壁面さえあれば2000円と少しの貼る手間で、大きな記入スペースを作ることができます。

A4サイズの商品もあるので、ほかにもいろいろアイデアが出てきそうですね。
あなたならどんな使いみちを思いつきますか?

※1:「消せる紙」(メーカーのサイト)


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2009年3月17日 (火)

協力を仰ぐ

週末は大学院時代の恩師の還暦お祝いパーティーがあり、そのお手伝いをしました。

企画・運営は有志で、話し合いのための全体会合は一切なくメーリングリストのみで行いましたから、なかなか難しくもどかしい面もありました。一方で、現在海外に在住しているメンバーが積極的に参加するという、メーリングリストならではのメリットもありました。

実際、何人かの中心人物の地道な作業等がなければ動かなかったのは確かですが、しっかりした組織がない中、自発的な分担だけでよくやれたものだと思います。

メール・ファシリテーション的な要素も重要でした。

良い反応が得られたのは、ある業務の担当を引き受けると自ら名乗り出たうえで、協力者を呼びかけたとき。また、担当業務について経験談やアイデアの提供をお願いしたときも、多数のレスポンスが得られました。

一番に名乗り出るのは難しくても、誰か一緒にやってくれるなら、という安心感は確実にあります。また、自分は別の担当をする、あるいは担当まではちょっと、という人でも、知識やアイデアを提供するぐらいならできる場合もあります。ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、アイデアだけでよければラクで楽しい、という面もあります。

配慮は必要なものの、自発的なものですから最終的には実際に動く人が決定権を持つことになります。結果、実らないアイデアも多いのですが、それよりも参加度を高めるきっかけとなる効果があったと思います。

担当を引き受けたからと独りで抱え込まずに、あえて協力を仰ぐと、思いもよらぬ協力者や知恵が出てきたりして、より積極的な参加者を増やす効果があるのではないでしょうか?

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2009年2月24日 (火)

模造紙を壁に貼るときの「テープ」


模造紙を壁に貼るときの「テープ」
会議や研修、ワークショップで、模造紙を壁面やホワイトボードに貼ることがありませんか?

そんなときにお勧めなのが、この「マスキングテープ」

建築塗装用ですが、模造紙の貼り付けにピッタリです。

(特長)
・手でちぎりやすい (引っ張るだけ、はさみ不要!)
・粘着力が強い (ホワイトボードやクロス壁でもしっかり付く)
・はがしやすい (セロテープのような裂け残りもしにくい)
・安い (1巻当たり約80円)

写真は、積水化学工業の幅18mm(18m巻)タイプ。(新品ではありません)
ASKUL で7巻入りパックが554円(注文番号693-236、2008 Autumn & Winter カタログより)

あえて欠点を挙げるなら、テープ巻の側面がほこりなどで汚れやすいこと。どんなテープでも共通することですが・・・セロテープのようにケース(?ホルダー?)に入れないのでほこりが付きやすいのは確かです。でも、それだけ気軽に使えるってことです。

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2009年1月 6日 (火)

ドラサー (いや、ドラムサークル)

年末の土曜日、「ドラムサークル」なるものを体験しました。
 # 勝手に短縮するな!(笑)

職場やワークショップなどに取り入れるといい効果があると思う。

●いったい何それ?

輪になって、ドラムなどの打楽器を叩く。
ただそれだけ。NO RULE!

指揮者はいないが、ファシリテーターがいる。
ファシリテーターは多少あおったり、抑えたりするが、
指揮や言葉での指示は一切しない。(※)

※僕が体験したときのファシリテーターは「指揮」気味
だったが、本来はもっと控えめだと言う。

●どこがいいの?

言葉がいらない、技術もいらない
大した道具もいらない(手や机を叩いてもよい)

役割もない、ルールもない、
とくに目的もない

というわけで「誰でも参加できる!」

それでいて

ゆるい一体感を感じられる
向かいの人たちの表情が見える(笑いあえるかも)

意外に楽しい(無心になれるかも)
自由にやれる、創造性を発揮できる

ときに調和(ハーモニー)を感じることもできる
ときにわざとリズムを乱すこともできる

●なぜ?

単純なリズムが人間の原始的な記憶に響くのかどうか
別としても、言葉なし、技術なし、役割なしなので、
誰もが、フラットなステージに「素」の状態で一緒に
なって、一つのことに取り組める。成果も問われない。

確かにゆるいが、それだけに、より動物的/本能的な
部分での「つながり」を感じることができる。
ちょっとした共通体験、時間の共有か、少しだけそれ
以上のつながり。

「飲み会」にもそういう側面があるが、もっと原始的
で「裸」に近い部分だろう。

●どんなときに?

対立を克服するだけの力はないかもしれないが、
ただ空いている隙間を埋めたり、無意識に作って
しまっていた薄い膜のような壁を取り除いたりする力は
あるように感じる。

本場米国では、多言語・異文化の人たちが働く職場に
専用の部屋まで用意して導入されていると聞く。

そうでなくても、
・仕事に追われて雑談が減り隙間風が吹く職場に
・知らない人が増えてなんとなくよそよそしい職場に
・ちょっと緊張気味の研修やワークショップの始まりに
向いているだろう。

そのほかには、どんなときに向いているだろう?
(2人からできるので、家族内やカップルでやって
みますか?)

●ドラムサークルについての情報

 僕が参加したのは、日本ファシリテーション協会(FAJ)
の東京支部定例会(08年12月)。

その案内によると下記団体がある。
・ドラムサークルファシリテーター協会
http://www.y-m-t.co.jp/dcfa/
・DRUMAGIK
http://www.drumcircle.jp/


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2008年9月13日 (土)

アクションラーニングの入門書が発売されます

昨年秋にアクションラーニングのコーチ認定を受けて、仕事でも活用
しているが、体験したことのない人に理解してもらうのが難しいのが
欠点だった。

その点は、コーチ養成などをおこなっている日本アクションラーニング
協会の人も同じように考えていたのだろう。この技法を用いた話し合い
のセッションを、思いっきりわかりやすく「質問会議」と言い換えた
入門書を出すに至ったそうだ。

まだ発売前なので、中身を読まずにお勧めするのは恐縮だが、
著者いわく「苦節3年」の力作らしいので、期待してよいと思う。

下記は、同協会が行う発売キャンペーンの情報。

★PHPより9/20発売★

【組織内のチーム育成を真剣に考えたいリーダーの必読書】
『 チーム脳にスイッチを入れる!「質問会議」
~なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?~』

今月20日(土)、トヨタ自動車、富士ゼロックス、NECなど
国内有数企業への導入実績を有する著者が放つ、初の質問会議
ノウハウ本がPHP研究所より発売となります。

社員の思考と行動を変革し、最強チームを生み出す画期的な会議
運営を論じた初の著書。社員の"本気度"を引き出し、自由闊達と
したチームをつくりたい企業内リーダーのあなたへ、おすすめの
一冊です。

本発売を記念して、アマゾン経由で本著をお求め頂いた方に3つの
特典を御用意いたしました。

☆★9/22(月)~24(水) 3日間限定 アマゾンキャンペーン特典★☆
http://www.ldcjp.com/amazon
(その1)「質問会議」事例集 ベストプラクティス10(仮)のプレゼント
(その2)先着各90名!著者による「質問会議」セミナー(

東京・大阪)ご招待
(おまけ)協会公認講座 アクションラーニング基礎講座10%割引※期間限定


〔参考〕アクションラーニングについての過去の記事


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2008年7月28日 (月)

FAJ会合に久々に参加

先週末、FAJ(日本ファシリテーション協会)の会合に久々に参加。1年ぶりか?
とは言っても、東京支部の定例会ではなく、その後に催された「なんとなく社会系」というミ妙な部会(いや、まだ正式な部会になってないかも)。

ビジネスや教育の場に括られない社会の課題に対して、ファシリテーションがどんなことをできるかを考えよう、という趣旨の集まり(だと私は理解している)。

4月に立ち上がったばかりで、ゴールも明確でなく、テーマも(名称の通り)明確でないのだが、そのゆるい感じがかえって思考を広がらせる。少人数(今回は私を含め8名)なのも、顔が見える範囲で話ができてよかった。今後の展開が楽しみ。

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2007年6月22日 (金)

「全員を活かす」意識が力を引き出す

先日、FAJ-biz(=日本ファシリテーション協会のビジネス分科会)の研究会に参加しました。

テーマは職場のリアルネタ。ある方が実際に直面している状況を題材にしたため、ここで内容に触れることはできませんが、その状況についての説明をもとに、当事者になったつもりで問題を特定し、解決のためのアクションを考える、というもの。5人ずつに分かれたチームが、それぞれこの課題に取り組んで発表しました。

「全員を活かす」という意識

私のチームには、マイペースで話し出すととまらないAさんと、寡黙でなかなか自分の考えを言わないBさんがいました。私を含むあとの3人はわりと普通。ファシリテーター役の方の仕切りがかなり控えめだったので、私は多少仕切ってしまいました。

AさんとBさんは、少し対処しづらかったのですが、全員の意見を採り入れ、活かすかたちで結論をまとめたいと思っていたので、逸れた話を戻したり、個別に質問したり、といった努力をしました。

すると・・・

やがて2人の発言の中に、あっさりまとまってしまいそうだった残りの3人にない視点が、含まれていることに気づきました。意識していなければ軽視してしまったかもしれません。全員の意見を採り入れようと耳を傾けた結果、はじめてその重要性に気づいたのです。

「全員を活かす」という意識がなければ全員の力を引き出すのは難しい、ということを改めて実感しました。たまたま席を同じくしたというだけの、いわば「寄せ集め」のメンバーが、「強いチーム」になるためには、「全員を活かす」という意識で、全員に向き合うことが欠かせないのです。

FAJの研究会は、しばしばこのような「寄せ集めの強いチーム感」を実感させてくれます。ふだん一緒に仕事をしているメンバーどうしは、ベクトルが揃いすぎているのでしょうか? それとも人間関係や組織の関係が、「全員を活かす」という意識を邪魔しているのでしょうか?

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